仕事の中で突然のトラブルが起きると焦りますよね。特に、CRM(顧客管理システム)に障害が発生して業務が止まってしまうと、冷静でいるのは難しいものです。そんなとき、私がChatGPTを使って、わずか5分で一時対応を乗り切った体験をお話しします。
先日のこと、某大手CRMが不具合を起こし、ウェブフォームがPOSTできずにエラーになるという問題が発生しました。このCRMは多くの企業で使われており、X(旧Twitter)上でも「仕事が進まない!」という投稿であふれていました。
私も例外ではなく、業務がストップ状態。さらに、帰り際に「WebToLead」というリード登録フォームも使えなくなっていることに気づき、急いでテストをしてみると、やはりエラーで登録できません。
このフォームは、見込み客の情報を受け付けるために重要な役割を果たしており、広告費をはらってLPを配信していたので、これが使えないとビジネスに大きな影響と損失が出ます。しかし、金曜日の夜に代替のサービスを探そうとしても、同様のサービスを使うには有料ツールばかりで導入には時間がかかる状況でした。
そんなとき、「そういえばChatGPTがコード作成をサポートしてくれるんだった!」と思い出しました。以前、ChatGPTを使ってPHPの修正をしたことがあり、そのときも驚くほど簡単に問題を解決できた経験があったのです。
早速、以下の指示をChatGPTに送りました。
「LP(ランディングページ)のお問い合わせフォームのPOST先をPHPで作ってください。登録はDBに保存する必要はなく、メールで送信する形でOKです。」
これを送ったところ、わずか数十秒でChatGPTがサンプルコードを生成してくれました。このコードを使ってテストすると、期待通りフォームのデータを指定したメールに送信できることを確認。スムーズに動作しました。
次に、実際に使用しているフォームのHTMLコードをChatGPTに送り、「このフォームに対応したコードに修正してください」とお願いしました。
すると、ChatGPTは再び数十秒でコードを生成。HTMLとスクリプトを組み合わせることで、見込み客の情報をメールで受け取れる仕組みを完成させました。このプロセス全体で、わずか5分程度しかかかりませんでした。
応急処置は成功しましたが、その後に「もっと効率的に通知を受け取りたい」と思い立ち、さらにChatGPTに相談しました。以下のような追加対応をお願いしたところ、驚くほどスムーズに実現できました。
これらのカスタマイズも、わずか1時間弱で対応可能でした。かかった時間はほぼ通知のために設定を変更したところで、ChatGPTは数分で最高の回答をくれたのにしびれました。
今回の経験で感じたのは、ChatGPTを使いこなすポイントは「自分のイメージを具体的に指示できるかどうか」にかかっているということです。
例えば、「PHPでフォームを作る」という漠然とした指示ではなく、「HTMLはこちらで、POST先の処理はメール送信にしてほしい」というように具体的に伝えると、精度の高いコードを出してくれます。
また、エラーや課題が発生したときも、「今こういう問題が起きています。どう修正すればいいですか?」と尋ねることで、適切なアドバイスを受け取ることができます。
突然のCRM障害というトラブルを乗り越えられたのは、間違いなくChatGPTのおかげです。もちろん、完璧な解決策ではないかもしれませんが、短時間で業務を止めずに済む応急処置ができたことは非常に大きな成果でした。
ITスキルが少しでもあれば、ChatGPTは確実に頼りになるツールです。これを機に、日常業務やトラブル対応で活用してみてはいかがでしょうか?